Keio STAR 共同センター長ごあいさつ

 21世紀の最初の四半期を過ぎ、世界は激動の渦中にあります。未来の輪郭がこれほどまでに不確実な時代はありません。しかし私たちは、この不確実性を単なるリスクではなく「未踏の可能性」へと転換することを目指し、その先の次元へと踏み出します。私たちが目指すのは、混迷する時代を照らし、ともに進むべき”北極星”のようなビジョンを描き出すことです。誰もが心から共感し、憧れを抱くような理想的な未来像をみなで紡ぎ、この理想像を起点にバックキャストすることで、未来を今のアクションに結びつけます。これにより、既存の発想や固定化された枠組みを根底から揺さぶり、新しい社会価値の創造を加速させていきます。

 まず最初に手掛けるのは、SDGsの先に来る2030年以降に目指すべきヴィジョンを定めることです。2050年へむけたヴィジョンの検討は様々に行われつつありますが、持続可能な社会へ向けた活動はそこで終わるわけではありません。2075年、そして2100年へと、人類と地球を持続可能なものとし、必要な再生を行うためには社会を変革する必要があります。そのために目指すべき方向性を定める必要があります。

 これを実現するために私たちが育成するのは、次の時代の持続可能性戦略を牽引する「持続的な越境知の担い手(Sustainable Transdisciplinary Innovators)」です。地球規模の俯瞰的視点と、足元の実践的な感覚を自在に行き来する”Zoom in / Zoom out”の視点。様々な学問領域、地域、さらには過去・現在・未来を大胆に横断し、小さな気づき、驚き、そしてわくわくを有機的につなぎ合わせる “Connecting the dots” の感性。さらに、意見や目標が異なる多様な人々、様々な世界を構成するあらゆる生命、存在とともにあり、深く支えあう”Empathy for All Beings”の意識。研究を進めることを通じて、こうした多層的な思考の柔軟性としなやかさを兼ね備えた新しいリーダーを私たちはこのKeio STARで育成します。そして、リーダー同士が互いに響きあい、共振する強靭な知的ネットワークを世界へと広げていきます。

 企業、研究機関、自治体、そして個人が垣根を越えて響き合う自律分散協調的なエコシステムの中で、持続可能な社会という壮大な「物語」を現実へと実装する。そのための血の通った実践的な知の場の創出と、持続的な仕組みの構築に、私たちは全力を尽くしてまいります。

 Keio STARは、あなたが自身の好奇心と才能を解き放ち、この未来共創の旅に参加するためのプラットフォームです。ぜひ、私たちとともに多様で個性が響きあう、持続可能な社会の実現を目指しましょう。

Keio STAR 共同センター長
稲蔭 正彦
稲蔭 正彦

蟹江 憲史
蟹江 憲史

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